2015年9月5日土曜日

俳優はどれくらい頑張らなきゃいけないか

たとえばレーサーは自分のドライビングテクニックを磨きますが
それと同じくらい、もしかしたらそれ以上に
マシーンの性能、メンテナンスを大事にすると思うんです。
楽器弾きは楽器を大事にするじゃないですか
演奏スキルもそうですが、道具のメンテナンスを怠らない。

そこで演者にとっての道具なんですが
これがまた自分自身っていう
自分が商品っていう
なんとも厄介な道具を扱っているんですよね。

たとえば歌のメロディを覚えた
ダンスの振り付けを覚えた
そしてセリフを覚えた

これじゃ完成はしないってことはなんかわかりますよね

こっから何を付け足していくのか
感情だったり役割だったりニュアンスだったり
主に心に関することをやる人は多いと思います。

そしてやっぱりこれじゃ終わりじゃない

だけどこれで終わりにする人がとても多い

一流の俳優さんは侍じゃなくても刀使いが本当に侍と信じられるだけのスキルを身に着けるじゃないですか

でもぬるい舞台俳優は自分は侍ですよって体で見てくださいねって妥協が入る
だから三流なんだと思う
美意識が低いというか、自分がどう見えてるかということに興味が薄い。

筋肉をつけなきゃいけないし
スキルをつけなきゃいけない
歌ったことない
踊ったことない
関係ない
自分がキャスティングされたならボイトレ通うなりダンススクール通うなりすればいいんですよね
やったことないを言い訳にして、自分がスキルが低いのが仕方ないと言う

プライドはないのかい?

と、まあ自分にも問いかけてるのですが
言い訳したらかっこ悪いですね

人に与えてもらうの待ちではなく
自分で探して稽古場に持ってこれる
そういう俳優になりたいものです。

そこまで求めるのは酷かな
と思ってしまうってことは
私がその人をなめてるってことになるので
それはなんかいやだ。

リスペクトしあいたいです。

だから、
みんな

もっとがんばろうよ