2008年12月30日火曜日

コロブチカproof無事終演いたしました

無事大きな事故もなく終演することが出来ました。
今回の出会いは本当に大きなもので
たった1ヵ月半の間に
何年分かの演劇経験を積んだかのような気がします。

たくさんのお客様の声も頂きました。
アンケートの回収率が平均50%くらい。
すごくねっすか。
たくさん書いてくれてありがとうございます。
大事に
大事に読みました。
本当にありがとうございます。

演劇を出来る喜びを
一生演劇をやって生きたい思いを
命削ってのってる舞台に
愛を込めて
大好き

ん?支離滅裂もいいとこ

そもそも文が破綻してるのがブロクですかね
お許しを

次回公演を期待してくださっている方がいるみたいで
ありがたいことこの上なしです。
そもそもこのコロブチカ
やりたいことやるために立ち上げましたし
あくまで私の母体は柿喰う客ですから
次はいつになるか分かりません。
柿喰う客の予定あわせです。
ただ、基本的にやりたがりですから私は
やりたいことがはち切れ寸前になったら
やります。
そしてその時はそう遠くはありません。
だってもう膨らみ始めてる。

協力してくださった皆様
そして観に来てくださった皆様
誰一人がかけてもこの公演の成功はなかった
と信じています。

本当にありがとうございました!
そして、よいお年を。

2008年12月29日月曜日

【最終日アンケート】12/29(月)15:00~

人と人が分かり合うってむずかしい。素直に表せたり偽ってみたり。ただその中にはお互いがお互いを想う一線が通っている。それに気がつくかどうかは分からないけれど…。そんなことに気づかせてくれたお話でした。
(匿名希望)

昨年のおやつの時間堂が好きだったから観にきました。清水・足立姉妹と雰囲気が全然違って、見方によってはコロさんの方が落ち着いてみえました。でもそんな姉妹だってきっといて、この作品そのものが公式みたいで、キャストが代数?(xとかyとかz)に思えてきました。どんな数を入れても成り立つような気持ち悪いくらいのフトコロが深けー芝居。
(20代・男性)

めちゃめちゃ面白かったです。すんごく数学の話だったのに結果は「愛」っていうのがたまりません。最後の方のお父さんのノートの内容きいてビビりました。すごい脚本にすごいキャストですね。お話自体にずっとひとつの解が見えるような期待感があって、それがスラスラ解かれていくような感覚でした。
(女性)

数学のことはよくわからないけど、やっぱり人間の姿が面白かったです。強かったり弱かったり、ゆっくりだったり早かったり、人のそういうものを観られる芝居が好きです。そういうものを観られた気がします。
(20代・女性)

スキがない!細かいというかていねいというか、驚きました。これだけのクオリティのものがこの値段で観れるとは、旗揚げ公演に感謝。
(10代・男性)

愛と憎しみは紙一重だなと。愛あっての憎しみなんだなと。沢山の愛を観させてもらいました。
(30代・男性)

しっとりとした会話、ゆったりとした時間の中で、時々心が苦しくなるくらいの衝突やすれちがいが印象的で刻明でした。「数学」が話の中心ではありましたが、人生や生活や人間なんて数学では計ることのできない得体のしれない未知のものがあると思った。そこがよくて、自分はそういうところに魅かれる。でも「数学」を使って限りなくそれに近づこうとする、生きていこうとするそんな人たちを見ました。
(20代・男性)

作品の主題(黒澤世莉)

千秋楽の公演前に、このエントリを書いています、演出の黒澤世莉です。
演出家なんてもの、この期に及んではうろうろしても仕方ないので、裏方スタッフさんの邪魔にならないように、ちょこんとしています。

連日たくさんのお客さまのご来場、暖かいご批評、ありがとうございます。

私は、その公演の主題を、稽古が始まる前に決めません。演劇にとっては、演出家の頭の中でうんうん唸って考えたアイディアよりも、現場で俳優を通して、脚本をたちあげていったときに現れるものが重要だからです。

今回稽古を進めていくうちに見えた主題は、一人の女性の依存と自立の物語です。
天才数学者の話であり、家族の話であり、恋人の話ですが、芯にあるものは、一人の女性が自分の足で立ち上がるまでのお話なんじゃないかな、と思うのです。

「proof」という脚本が本質的に持っている可能性は、他にもいくつもあるとおもいます。しかし、コロブチカというチームにおいては、「自立」という言葉がもっともしっくりきました。

「自立」するということは「孤独を引き受ける」ことなのだと思います。私たちは2時間20分かけて、一人の女性が愛情や憎しみを抱きつつ、孤独を引き受けていくさまを、お客さまとつくっていきます。

今日も素敵な公演を、お客さまとつくれますように。

【4日目アンケート】12/28(日)19:00~

3回観たが一番良かったと思う。
(女性)

パパの優しさとか、ハルのガキっぽさとか、キャサリンのまっすぐさとか、クレアの愛とか、ステキでした。
カーテンコールのあと最後にいなくなるコロちゃんの去り方は確実にイケメンだったけどっ。
(女性)

父親として、子供と今は小さいから何の心配もなく仲良くやってるけど、大きくなったとき、いろんな問題が出てきて、そんな時どうしようかなって考えたりした。
狂っていても一人の人間として、一人にしないでと娘に言えるような関係を作れたらって、父親のわがままとして思う。
(男性)

映画版のproofがとても好きなので期待半分、不安半分で見に来ました。とてもよかったです。言葉が身体に馴染んでいないところがあって、それは残念というか(翻訳だから)仕方のないことなのかもしれませんが・・・。
それでも丁寧に感情を積み重ねていって、やわらかに変化していく様は実に気持ちのよいものでした。次回も期待しています。
(20代・男性)

自分のやりたいことをやるというのはすごいことだと思います。自分で劇団を作ってやりとげるってすごいことだと思います。そんなすごいコロさんのやる役は「何をやったらいいかわからない」と言う。すごく強い人物にしたなぁと思いました。不安定でもろいと読みとれるキャサリンがものすごくエネルギッシュにたじろがず、堂々といました。
本の力をものすごく強く感じました。演じる役者さん達はこの本にどう立ち向かっていったのかすごく興味深いです。
(20代・男性)

「嘘がない」ことについて最近よく考えていて、、それって「おもしろくない」ものになることが往々にしてあって、「退屈」であることも多くて。
でも「嘘がない」ことは私にとってとても重要で。「嘘がない」上にとてもおもしろかったです。
息を飲む2時間でした。こんなにすてきなお芝居をありがとう。
(20代・女性)

この作品を観終えて思ったことは、人は孤独である。そして人は愛を求めるものだということ。コロさんのキャサリンがとても素晴らしかったと思う。とてもこの役が合っていたとも思います。
(40代・女性)

【4日目アンケート】12/28(日)14:00~

孤独な戦い、難しい感情表現だと思うが、よくあれだけ出せたなと思う。脚本自体、アメリカンな感じというか、感情の移りかわり、切り替わりが速く、その部分はすぐに理解できないところもあった。日本人のじめっとした感覚とはちょっと違うというか…。
(20代・男性)

コロの恋する表情がよかった。引力みたいなキスシーンが素敵でした。そうだ。キスって引力なんだよなと思いました。数学の美しいメロディが聞こえてくるようでした。
(20代・女性)

人と関わって暮らすのが辛い人にはハロルドのような純粋な人間が必要なのだとかそんなことを思いました。
(20代・男性)

観る人を選んでしまう作品だなぁと正直思ったけれど、途中、何度もハッとさせられるシーンもあって、客席の空気まで変わるのを感じました。鬼気迫る勢いの気合いも伝わりました。
(20代・女性)

本当に面白かったです。迫力があって、奥行があって、舞台の中に惹き込まれました。シーンごとにそれぞれの役者さんの存在感がハッキリと変化していって、輝いたり引っ込んだり、メリハリのある演出が素晴らしかったです。
(20代・男性)

何年か舞台を見てきて思うのは、最近の(?)若い役者さんは感情を客席に向けて表現することに何か壁があるのかな、ということです。役者同士だけでなく、その役の人物が、その時、何をどう感じているのか、観客に向けて表現してもらえたら、と思います。客席に背を向けた演技、手の動きなどを見るにつけ、もっと伝えて欲しいと思ってしまいました。好みの問題かもしれませんが。
(女性)

じっくりコトコト煮込んだスープと言おうか、基礎のコンクリート打ちから時間をかけて行なったと言おうか、隅から隅までピシッと筋の通った安定感があり、一幕と二幕のバランスも程良く、2時間超とは思えなかった。二幕一場のあたたかさがいいなぁ。
(男性)

2008年12月28日日曜日

【予約状況(12/27)】

コロブチカ『proof』、7ステージ中4ステージが終了致しました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございます。
28日(日)14時、19時、29日(月)15時の残り3ステージですが、
ご好評につき、前売り券は完売となりました。
なお、当日券は開演1時間前より受付にて販売いたします。
枚数に限りがございますので、ご了承ください。
それでは、ご来場を心よりお待ちしております。

江戸の敵を長崎でとる(黒澤世莉)

演出ノート03
「江戸の敵を長崎でとる」

こんばんは。黒澤世莉です。「proof」では演出をやっています。完売御礼、心からありがとうございます。
さて、今回は「proof」という戯曲について書きます。

2007年、私のやってる「時間堂」という劇団で、「一週間公開稽古をして、最後には公演をする」という企画をやりました。「おやつの時間堂」という名前で、「proof」という戯曲を取り上げました。そのときから翻訳は谷賢一さんです。コロブチカ版は時間堂版より推敲をかさねて完成度が高くなっています。出演者は、清水那保さん、玉置玲央さん、足立由夏さん、根津茂尚さん。今回のチームに勝るとも劣らぬ、強い個性を持った良いチームでした。私にとっても意味深い企画で、それは色々な理由があるのですが、くやしかったのですね。

理由はいろいろありますが、あえて二点上げるとすればそれは「脚本の強度」と「俳優の密度」が共に高かったことが大きかったのだと思います。私は演劇の現場大好きっ子なので、演出できていればある意味幸せという簡単でおめでたい人間なのですが、その充実の度合いはやはり「脚本」と「俳優」に左右されます。その両方が素敵なのに、企画公演だから作り込めない、可能性が見えているだけに残念でした。

いづれ再び取り組みたいと思っている家に、縁がなく月日が流れていたところ、今回のプロデューサー、コロさんから演出の話を持ちかけられて、何十冊かの候補戯曲の中からコロさんが選んだのがこの「proof」でした。キャスティングも素敵になり、私としては2007年にやりのこしたことを2008年にケリを付けようと思ったのです。

一つの作品を違うキャストで演出した経験は何度かあります。そのたびに、作品は別物になるなあ、と思います。同じお話から出発しても、出演者が変われば印象も変わる。それは旅をしていて、目的地が一緒でも、同行者が変われば旅の思い出が変わるようなものです。それが演劇の面白いところです。

ここまで書いて、あんまり戯曲の話をしていないことに気がつきました。
ええと、とっても良い戯曲です。そしてそれを生かす翻訳もいい。谷賢一さんは文学者として鋭い感性を持っていて、本当に素敵な筆野郎です。2009年1月にも谷さんの戯曲を演出するのですが、これもいい話で、本当に楽しみです。

結局、戯曲の本質的なしかけや構造の話はできませんでしたが、まあ結論から言えば私はこのお話が好きです、前回も今回も関わってくれたみんなありがとう、ということが書きたかったのです。

次回演出ノートは、気が向いたら書きます。だってあと二日しかないんですもの。

3日目なのかー(コロ)

まさしく
魂が燃焼している
そんな感じがする。
外側の疲れと
内側のどうしようもないぐにゃぐにゃ感
演劇は本当に
本当にエネルギーを使うんです。

くだらないこと
考えたくない
そんな時は歌を歌う。

今日の昼と夜の間は
こいちゃんと途中からこうじさんも一緒に
歌しりとりをしました。
楽しかった。

削って
削って
素敵な空間
感覚を明日も!


頑張ります!

【3日目アンケート】12/27(土)19:00~

最初は難しいのかなぁと思ったけど、少しずつ話に入り込めて不思議な感じでした。まさかあんなシーンがあるなんて。ビックリしたけどこっちまでドキドキしてしまいました。コロさんステキです。最後はなんか、時間がゆっくり流れている感じで感動しました。ずっと観ていたいくらいステキでした。
(20代・女性)

涙が出た。数学の話は難しいのかと思ったら、スルスルと心の中に入っていくようでした。いつもかっこいいコロさん、とてもきれいでした。ほんとに美しい舞台でした。
(20代・女性)

コロさんに魅了されました。また他の舞台見たいです。いつも通りの黒澤さん演出の、“自然さ”が見れてよかったです。“心の中”が見える感じがする。
(20代・女性)

ずっと同じシーン(場所)で舞台が進行してゆく舞台は初めてでしたが、飽きることなく見られました。感情の動きがあって、びっくりしたりしたからだと思います。お姉さん役の方の声が好きです。
(20代・男性)

まず台本選びが成功だったと思う。単純に展開が面白いし、好きな台詞もいくつかあった。役者さん達も、それぞれの持ち味を役に取り込めていたと思う。
(20代・男性)

翻訳劇特有の違和感は拭えませんでしたが、ホンそのものの面白さと役者さんの時間を追う毎に生き生きとしてくる熱演によって、とても愉しく観ることができました。
(30代・男性)

ストレートにすごいと思いました。コロさんの表情、メイクもあるんだろうけど、女優さんて本当にスゴイですね。こうも変われるのか。驚きました。こいけさんも不思議な魅力ある女優さんで、年の瀬に大満足しました。ありがとう!
(40代・男性)

色々と人生において起こっていることの証明は、時に数学の証明よりもムズかしいですね。
(女性)

小劇場でキスシーンを見ると、今まではたいていドン引きしてたけど、今回はじめて良いステキなシーンに見えた。自然で、必然で、美しく見えた。結構すごいことだと思う。
(匿名希望)

【3日目アンケート】12/27(土)14:00~

この小さな劇場でこれだけの演劇ができるのだととても感動しました。それぞれの出演者の方の声の表情や声のトーン等とても良かったと思います。 
(20代・女性)

言葉に違和感がなく、真直ぐに入ってきたので翻訳もの特有のぎこちなさを感じませんでした。男前でかっこいいコロさんしか知りませんでした。とても繊細で可愛かったです。
(女性)

お芝居自体に気持ちうつな部分がなかったわけではありません。でも、それをはるかに上回るふくらみを感じました。戯曲もすばらしいけれど、それを伝える息づかいのようなものにほんと、ひきこまれた・・・。
見せ方がすきっとしていて、あたたかい。あとで心にゆっくり広がる作品だったと思います。 
(50代・男性)

デリケートな人間関係を築くのが下手なキャサリンの心の動きが、あて書きかと思うほど自然に見えました。不器用な人と人とのつながり。ラストでは少し涙が出ました。
(40代・女性)

はじめはとっつきにくい感じでしたが、どんどんひきこまれました。シチュエーションの説明がうまくて、すぐに理解できました。お姉さんとキャサリンの会話のテンションがちがいすぎるのは2人が意思疎通できてないことを表すためにわざとでしょうか。ただ、あまりも違いすぎてセリフがすんなり聞き取れなかったのがもったいなかったです。
(女性)

衣装が甘い。
(20代・女性)

少し数学的な裏づけっていうか、その証明に関してそれがどれだけすごいかっていうのを、データ的に感じれる工夫が欲しかった気はします。具体的にしたくなかったのだとは思いますが、何がそんなにすげーんだよ感は否めなかったです。そして本当にキャサリンが魅力的でした。好きです。ほれました。キスの時の音がよかった。
(20代・男性)

セックスとかラジエーターとか見た映画の話とか、他愛もない話とか。合理的ではないことが時に円滑油のようになってさらにはことの核心とか生きる力になったりして。みんなこういうの好きで潜在的求めてる反面、それだけでは生きていけないとか、生きられないはずだ、とか。数学的って浪漫がありますね。夢見てるし、答えを探して心理を一つだけ探して。
ラジエーターの価値がなくならないようにしたいものです。
(男性)

2008年12月27日土曜日

【2日目アンケート】12/26(金)19:30~

何かを証明すること。
それは私にとっては毎日仕事でやっていることですが、こうやってある話として観ると、これまでの証明の印象が変わった気がします。理系の人にとって、証明し、論文としなければ世に認められない。それは数学もITも物理も化学も。演劇の感想と離れてしまったけれど、科学者の自分を改めて考え直したいなと思いました。
生の舞台はやはり楽しい。
(20歳代、女性)

前半一時間近くかけて役者が乗るのを待った気がしました。後半は役者の会話が生で運ばれていた気がします。素晴らしかった。どんどん見入りました。あの状態を一番初めからキープできたらもっともっと良くなると思います。
(20歳代、男性)

柿のコロさんを知っていて、そのイメージが強すぎて、今回の役が上手いこと受け容れられなかったです、最初。終始表情がよかったです。
(20歳代、女性)

人間の色々な部分が見えた気がしています。
目の前に想像を越えるものが出ると、その人を疑ってみたり、過度にその人を信じすぎてしまったり、信じられないことに勝手に傷ついてみたり、少なからず、誰しもが持っている一面で、自分に似ているなとか、よく思うなあとか、見ていて何かを考えるということよりも、自分自身を見ているような気もしました。
信じていた人に疑われて、その上でその人を信じるって難しいことをして、一歩を踏み出すところが最後に光があるような気もして、原作を読みたいなと思いました。
(20歳代、女性)

一人ひとりの生き方が繊細で魅力的だった。
(20歳代、男性)

4人一人ひとりに愛があって、でも必ずしもうまく行き来してなくて、数学のように人の心もproofするのは大変です。
(匿名希望)

論理よりも科学よりも、誰かが信じてくれることが一番の"証明"なのかなと思いました。
(匿名希望)

姉妹のやりとりが苦しかったです。苦しかったし、切なかった。でも、よかった。
(匿名希望)

二日目(コロ)

本当に演劇は生き物
やる気があるだけじゃむしろ
うまくいかない。
せりさんのよく言う言葉

忘却力

色んな気持ち
軽やかに手放していかなきゃなんだ。

残り5回
とことん愛を
そして楽しもう。

2008年12月26日金曜日

【初日アンケート】12/25(木)19:30~

大入りの初日、みなさまご来場ありがとうございました!
頂いたアンケートの一部をご紹介します。
(※ネタバレにご注意ください)



数学の話をしている時、みんながみんなロマンチックな詩の話でもしているようでした。
(10代・女性)

こんな素敵なお話があったなんて新発見です。
(30代・女性)

前半は天才についてだったり才能をめぐって親子の絆についての物語だと思ってた。
でも違った。少し不器用な女の子の話だった。
すごく役者さん同士の距離感が気になった。くっついたり、離れたり、急接近したり。目線だったり、表情だったり・・・互いの距離の移り変わりが面白かった。
(20代・女性)

美しかったです。
透きとおった、澄んだ空気を感じました。
丁寧に生きたい、と思った。
(20代・女性)

愛情と嫉妬は紙一重だと思った。誰しもが他人に愛情を持つし、嫉妬もする。
常にその繰り返しのように感じた。
(10代・女性)

人は何度裏切られても それでもなおもう一度信じてみようと思うのですね。涙が出ました。強い人間などおりませんが、それでも強くなろうとする。
素敵でした。
(50代・女性)

Merry Xmas!!クリスマスに素晴らしい作品を観た。
女、コロちゃんも良いね。溜息が出る程よかったよ。
(女性)

不思議に感情はしっくりくるのだが、声の平仄が合っていない気がする。
そのあたりが、ぞわぞわと不似合いな感触がつきまとう。
(男性)

舞台、小道具、照明、音も何をとっても余計なものが一つもない舞台でした。
話もすごくおもしろかった。セリフが多くて変化の少ない中でスルスルスルスル言葉が頭に入ってきまして、まるで夢見たいでした。
自分でやりたいものをやると書かれていましたが、そう言いきって、やりきる。潔さ。でも重圧だと思います。すてきな時間でした。
(20代・女性)

2008年12月25日木曜日

【演助日記(さえき)】12/24(水)小屋入り

シカゴにある、とある庭の、テラス、な美術。
と、俳優。
と、予約いただいたお客さま。
コロブチカのproofが、まさに証明される用意が整いました。

WIPの力、おそるべし。
この5日間のスタジオ稽古で、がらりと変わりました。
少人数とはいえ、お客様から届いた反応・感じた空気が作品作りにプラスに働いてます。
客席+演者が作用し合って、おもしろい「演劇」ができてきてます。

あ、そうそう。
こりっちで演助メモが気になる、とうれしいコメントを頂きました~
殆どは、稽古場でセリさんが演出した言葉を、自分が忘れないように書き落とした半ば自己満足に近いメモなんで、説明なしに言葉だけ見ても「何のことやら?」でしょう。

でもこの舞台を見ると、すっと納得できます。
これを作るために、必要とされていた言葉、俳優が消化して血肉にした言葉。

WIPの演助メモ。
「泥臭いのが見たい」
「何かにチャレンジしてみて失敗するのはいい」
「新しいものを付けるより、今あるものを掘り下げる」
「(俳優でなく役柄が)知っていること、知らないことを整理し直そう」
「準備はしていい。そして、手放す」
「自立している=相手のことを考えれる」
「大胆に、かつ緻密に」
「倒れるときは前のめり(※時間堂のキーフレーズ)」

さあ、答えは劇場で!

【予約状況(12/25現在)】

ただいまの公演予約状況は、以下の通りになっております。
初日と最終日は完売いたしました。
観劇のご予定が決まりましたら、お早目のご予約をお願いいたします。

なお、当日券も若干枚数用意する予定ですが、キャンセル待ちでのご案内とさせていただく可能性もございます。何卒ご了承ください。



○空席あり  △のこりわずか  ※売り切れ直前! ×完売しました

25日(木)19:30 ×
26日(金)19:30 ○
27日(土)14:00 △
      19:00 ○
28日(日)14:00 ※
      19:00 ○
29日(月)15:00 ×

2008年12月24日水曜日

【アンケート紹介(WIP)】

WIPに足をお運びいただいたお客様の感想を、以下にご紹介させていただきます。


●去年、おやつの時間堂にて「小屋入りから一週間の制作過程を公開して最終日に本番」という企画で上演された演目。両方を観ると比較したくなるかもしれません。しかしこれらは完全に別物。 今回はじっくり稽古をしているのもあって質感が違った気がします。視覚的ではない意味で、色が濃かった。白いキャンバスを適切な色使いで染めていました。先述の企画の際にはタッチが荒い部分もあり、それが生命を感じさせもしたのですが。その時はどちらかと言えばパフォーマンスに近いライブ感でした。それからするとこちらは地に足が着いています。そしてその分、純粋に演劇として観ていられます。普段観ない方にもオススメ出来ると思います。観る側が大笑いや大泣きをしたくなる様な場面はないけれど、微笑んだり切なくなったりはするはず。勢いで感情を押し付けるのではなく、自然と引き寄せて移入させる形。『演劇って何が面白いの?』という問いに対して理想的な答えがこの演目かもしれません。


●こりっち舞台美術!「吉田武彦」さん
http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=31104
5日間のワークインプログレスのうち3回足を運ばせて頂きました。この演出家、この役者陣です。絶対ただでは終わりません。期待を裏切らない!日々成長!噛めば噛むほど味が出る!何回でも足を運びたくなる!・・・それは難解な問題が解けた時の喜びを味わうために!!


ご来場、ご感想ありがとうございました!

おまけの没原稿(黒澤世莉)

黒澤世莉です。演出です。メリークリスマス。
「江戸の敵を長崎でとる」というのを書きますといってから、はや一ヶ月。もはや明日から「proof」の公演がはじまってしまいますね。忘れたわけではないのです。忘れたわけではないのですが、まあ、ねえ。いろいろあるじゃない。年の瀬だもの。

で、今日は当日パンフレットに寄稿したのですが、長すぎると没にされました。とほほ。せっかくだからブログで日の目を見せてやろうと思います。

****
少し数学者の話を書きますね。

フェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズは、30年間この定理のことを考え続けて、一度は発表した証明に大きな欠陥が見つかり絶望的な挫折をしたものの、その9ヶ月後には修正して証明を完成させます。
岡潔は、多変数解析函数論に20年間挑戦し続け、志半ばで亡くなりますが、三大問題の解決を初め、多くの業績を残しました。

数学者とは、ただ計算をする生き物ではありません。先陣の開拓した荒野の先に、新たな地平を切り開く芸術家なのです。困難な問題に、想像力と技術を駆使して立ち向かう。信じられるのは自分ひとり、自分の心の声に従って問題に挑み続ける。問題は解けるかもしれないし、解けないかもしれない。

でもつきつめて言ってしまえば、問題が解決するかしないかはさしたる問題ではないと、私は思います。挑み続けることこそが、存在しているという「証明」になり、それは人間として美しいことだからです。数学者に限った話ではありません。彼らの数学を私たちの日常に置き換えてみれば、それは困難にあふれているし、理不尽だし、間違えばかり犯している。「よく生きる」という言葉の意味は、心の声を聞きながら、生活への挑戦と敗北を繰り返すということだと思います。私は「よく生きる」ひとが好きです。

本日はご来場ありがとうございます。
演劇はお客さまのものです。
観ることで、味わうことで、作品を完成させてください。

WIP最終日だったのだ。だって明日小屋入りだもん(コロ)

こりっちの
観たい!
にね、コロブチカblog.の演助日記に注目してる
みたいのが書いてあって、
すげえ嬉しかった。
だってマジで素敵だもん。
本当に演出助手のはらだゆりちゃんとかざとさんは
有能。
優秀。
最高。
めちゃくちゃ働いてくれるし
仕事速いし
何より素敵だし。

この2人に演出助手やってもらえて
もう本当に幸せ。
ありがとう。
みてくださいよ
この素敵な日記たちを!!


WIP終わりました。
本番前、お客さんを入れた状態で
5日間も通しができたのは
かなりでかくて
本当に素敵な演劇になってるなあ
なんて思うんですよ。

繊細に
でも
大胆に

本番は
みんなで
つくりましょう
proof

楽しみだなあ。

浩司さんより

ロバート役の鈴木浩司さんより、本番に向けて勇ましいメッセージが届きましたので掲載します。

「死ぬ気でいきます。」

いきましょう!

【予約状況(12/24現在)】

ただいまの公演予約状況は、以下の通りになっております。
完売や、売り切れ間近の回が出てきております。
観劇のご予定が決まりましたら、お早目のご予約をお願いいたします。

なお、当日券も若干の用意がございますが、キャンセル待ちでのご案内とさせていただく可能性もございます。何卒ご了承ください。


○空席あり  △のこりわずか  ※売り切れ直前!  ×完売しました

25日(木)19:30 ×
26日(金)19:30 ○
27日(土)14:00 ○
       19:00 ○
28日(日)14:00 △
       19:00 ○
29日(月)15:00 ※

【演助日記(はらだ)】おまけ

かなりのご好評をいただいている本公演のチラシについて講義をするコロさん。

見た目に美しいだけでなく、
「証明」「ギフト」「遺伝」
この作品の重要なキーワードが、チラシに隠されているのです。


あ、一番左の浩司さんが消えかけてる・・・。
実はこれも、重大なメッセージだったり・・・??

【演助日記(はらだ)】WIP終了!

亀戸の稽古場にて、全員集合写真。
出演者+演出部+音響つのちゃん。
チーム笑顔とチームアンニュイに分かれてますね。

五日間、固定稽古場でのWIP。
この公演をロングラン公演と見立て、一週目の代わりに公開リハーサルを行なうことで、本番初日から二週目のクオリティをお届けできるのではないかというのが、この連続WIPの試みでした。

ご来場いただき、貴重なご意見をくださったみなさま、本当にありがとうございました。見ていただくことで初めてわかること、感じること、思うことがあります。
その視線やご意見を吸収して、『Proof』は形を変え、一歩一歩階段をのぼってゆきます。

お次は決戦の地、王子小劇場にて、みなさまをお待ちしています!

2008年12月23日火曜日

貴重な体験ばかり

わぁっ。こりっちの観たいにproof17人もの方が書き込んでくれているぅっ(ノ><)ノ
この期待にしっかりと答えられるように本当に本当に素敵な作品届けたい。 届ける!!
今回初めてワークインプログレスを五日間やっているのですがひしひしと感じるのは観に来てくれている方々によって作り上げられているproofなんだなと。感謝感謝感謝です(>_<)失敗をたくさんしていろいろ気づいて進んでいます。 観に来てくれているお客様にもストレスを感じさせている(:_;)あぁ、本当にありがたいm(__)m この日々でコロブチカのproofは生き生きてきています。何回も足を運んで来て頂いている方もいらっしゃってて(>_<)

たっくさんの方々に支えられています。
年末の忙しい時期にわざわざ王子小劇場へ足を運んで来てくださる方々のために進め!進め!

こいけけいこ

【WIPのご案内】

25日(木)からの本番に先立ちまして、19日(金)~23日(火)までの期間、ワークインプログレス(以下「WIP」)を行ないます。これは、作品が創られていく過程をお客様に公開し、ご意見をいただくことで、より高い品質のものを本番でお届けしようという試みです。
毎日、『Proof』を一幕一場から二幕五場まで通してお見せする予定です。公開リハーサルのようなものだと考えていただくとわかりやすいかと思います。
終了後には、おやつを食べながらの簡単な交流会も予定しておりますので、よろしければお気軽にご参加ください。なお、会場の都合により、定員を《各日10名様》とさせていただきます。ご予約の上お越しください。よろしくお願いいたします。
以下、詳細です。

●日時
19(金)、20(土)、21(日)、22(月)、23(火・祝)の5日間
※23(火・祝)のみ時間が繰り上がりますのでご注意ください。

〔19~22日のスケジュール予定〕
18:30 開場
19:00 リハーサル前半(一幕)
20:00 休憩~おやつの時間~
20:10 リハーサル後半(二幕)
21:20 交流会

〔23日のスケジュール予定〕
16:30 開場
17:00 リハーサル前半(一幕)
18:00 休憩~おやつの時間~
18:10 リハーサル後半(二幕)
19:20 交流会

●場所亀戸周辺稽古場(詳細はご予約確認時にお伝えします)

●参加費
無料

●ご予約、お問い合わせ
koro_bu_chika@hotmail.co.jp
080-5027-6037

ワークインプログレスもいよいよ佳境(コロ)

つまり本番まで刻一刻と近づいてるってわけです。
お久しぶりですコロです。
もうなんていうか、
楽しくて仕方ありません。
ワクワクが止まらない。
何度も言うけど、演劇って面白いなー
って感心の毎日ですよ。

なんか今毎日本番さながらに通しているわけですけど
発見ばかりです。
意識の張り方一つとっても
毎日バランスが違う。
一緒にやっているメンバーとの関係性によって
雲みたいに流れて形を変えて
でも絶対逃さない。
そういうぎりぎりのやりとりの中で生きてられる。
なんて幸せなんだろう。

初日を迎える準備はいつでもできてる。
あとはこっからどういう景色が見えるのか
それが楽しみで
演劇が楽しくて
そういう毎日です。

さて明日は最後のワークインプログレス。
まだまだ予約受け付けておりますよ!
コロブチカ
見逃せますまい。

2008年12月21日日曜日

【予約状況(12/21現在)】

ただいまの公演予約状況は、以下の通りになっております。
観劇予定を決める際の参考にしていただければと思います。


○空席あり  △のこりわずか  ※売り切れ直前!

25日(木)19:30 △ …クリスマス割引
26日(金)19:30 ○
27日(土)14:00 ○
      19:00 ○
28日(日)14:00 △
      19:00 ○
29日(月)15:00 △

【演助日記(はらだ)】12/20(土)WIP2日目

いやいやいや。
本番に向かう道のりのなかには、こういう日も必ずあるものなのです。魔物に喰われた。
芽生えかけたものが分厚い氷の中に埋まってしまったような日。

WIP2日目。
前半は昨日の振り返りやアップ、衣装小道具の整理などを行ない、19時よりリハーサル開始。
昨日のように緊張で身体が固まってしまったのとはまた少し違い、浮き足立ってがたがたしてしまった一幕、休憩後少し持ち直したものの、何か思考が停止したまま表面だけがつるつる流れていくような二幕に。

こわいこわい。
これは早いうちに体験しといてよかったなと思います。
これにどう太刀打ちするか、まだ作戦を立てられる。
具体的にはまず台詞のやり取り。相手の言っている内容をきちんと受け取ること。
地面と呼吸、自分の身体を感じること。
そして、立て直すポイントをいくつか用意しておくこと。

山あり谷あり。
こうやってまた明日からも歩き続けるのです。

今日のお客様は、過去黒澤演出を経験済みの女優陣。
まずそこにいて観てもらうこと、そしておやつを食べつつ、また帰り道で、メッセージをくれること、本当に感謝でした。
本日もご来場ありがとうございました。

2008年12月20日土曜日

【演助日記(はらだ)】12/19(金)WIP1日目

WIP初日が無事(?)終了しました。
着替え、転換、台詞などなどちょっとした事故は多発でしたが、あたたかいお客様のお力で、本当にいい初日になったと思います。
私は衣装とか小道具とかの様子を見つつ、台詞のチェックをしていましたが、今まで一回も間違えたことないところでつまづいたり、ひっくり返ったりと、なんだか微笑ましいほど。
稽古場の中での通し、とお客様に観ていただきながらのリハーサル、ではやはり全く様子が違います。それを4人とも身体で感じているのがわかりました。

そしてシーンをつなげてやっていくことで、何か今までになかったものがむくむくと表面下で生まれてきているのがわかります。
やがて花開く予感が。
その瞬間を、ぜひ目撃しにいらしてください。
WIP、まだまだご来場お待ちしております。

2008年12月17日水曜日

【演助日記(さえき)】12/16(火)


去年の「おやつの時間堂」公演でロバートを演じた根津さんが見学に。
さすがは根津さん、「前回と台本変わってない?」とすぐに気付いたみたい。
そう、今回のProofは第二稿、ダルカラ・谷くんの魔力で翻訳に磨きがかかってます。

個人的なことですが、2007年8月の「おやつの時間堂」公演時のイメージが強く、同じセリフでフラッシュバックする瞬間がとても多い。故に悩まされます。
頭と心の奥で前回座組の俳優が浮かびつつも、目の前で取り組んでいるのは、2008年師走にProofを一から作ろうとして奮闘しているコロブチカの座組。

今日はセリフを一字一句正確に入れて、「感情や演出に左右されない強いセリフを獲得して、セリフから自由になる」ことができるよう、言葉とキャラクターを大事に染み込ませていきました。同じシーンでも、異なる魅力の俳優が作り出す、初めて出会う作品。このメンバーだからこそできるProof@コロブチカ。

その日の天気、稽古場の空気、体調、目の前の相手の居方から、反応一つ一つが変化して、シーンのエネルギーが日々変化してます。舞台上の俳優の集中力が有機的に噛み合ったとき、流れるようにドラマが織り込まれたこの会話劇の魅力が、爆発的に観客に伝わる瞬間があります。バラバラ散らばったパズルのピースが、試行錯誤、すっとはまるみたいに。

物語の「糸」を手放さず、2時間つなげていける集中力で、無限大におもしろくなる作品ですよ。

《稽古内容》
・ 印象的な出来事
・ 鬼ごっこ
・ 空間を歩く
・ 二幕5場
・ 一幕4場→二幕2場
・ 二幕1場→二幕4場→二幕5場(途中まで)

《演助メモ》
・ セリフはキャラクターのコトバで、役者の道具
・ 感情、演出に左右されない強いセリフを身に付ける
 →セリフから自由になって、日々違う新しい相手の反応を素直に受け取る
・ フォームは派手でも、球速が出ていないみたい
 →手や胸で滞ってる力を、コトバに乗せて相手に届けよう

12月15日の稽古(鈴木浩司)

12月15日。稽古ちゃん。
森下スタジオでの稽古ちゃん。
初めて行ったのですが、むちゃくちゃいい環境で、気分が落ち着く。
しかも室内に喫煙所…素晴らしい。
最近は分煙化の影響で、だいたい外だからね~。
それはさておき。
本日は、稽古が薄いシーンを集中稽古ちゃん。
いや~疲れる。
意識が高ぶって来るとセリフがポロポロ抜ける抜ける。
いろんな演出があると思うけど、セリの演出は、一字一句正確に読む。
やっぱり、作家が魂を込めて書いてくれた本に対しての敬意だと思う。
そのためにも役者は苦労して、成し遂げる。
本だけじゃなく、照明、音響、お客様に対しても、敬意を払い作り上げる。
楽なはずがない。
苦労しただけ、いいものが出来上がるのを信じて、みんなは今、稽古に励んでいます。
ここ最近の稽古場は、集中力が素晴らしいです。
うまくいくいかないは別として、みんな自分の課題と悪戦苦闘しています。
だから疲れる。当たり前なんだ。

そして、苦労した分だけ、酒は美味くなります…

2008年12月15日月曜日

【演助日記(さえき)】12/13(土)&14(日)

WIPが迫る、週末稽古。
カゼが流行ってます。
コロちゃんがカゼをひいた土曜の稽古は、チーム演助の本職は女優・原田さんがキャサリンの代役に。本キャストが揃わないマイナスな状況を、寧ろプラスに変換することで発見もありました。

3人の本キャストにとっては原田さんとのやりとりを通じて、代役から得られる、いつもとは異なる新たな反応を拾って、慣れていたシーンのやりとり一個一個を見直して、磨き直すことができたと思います。「コミュニケーションを柔らかくする」ことで、普段意識せずに背負ってた役者特有のプレッシャーが少しは和らいだような。。。

日曜は自主練→通し。
WIPまであと4日。見学の方もいらして、ちょっと緊張が高まる頃ですが、前日の良かった感触を活かしたいところ。「肩甲骨や腰骨から四肢を動かす」「セリフが抜けてもブレス入れない」など、個人ごとにテーマを再確認。

通しでは、芝居作りの過程で起こる問題が露呈。(激しい感情の交換の中でセリフが抜ける/役としての感情に慣れてなく、身体が適応しきっていない/慣れない衣装に、身体の使い方が制限されるetc.)
その分、この通しがWIPまでのステップを明示したことが、最後のセリさんのコメントに凝縮されてました。
「上手くいくときは偶然もある。けれど、上手くいかないときには必ず理由があるから、それをつぶしていけばきっと良くなってくよ」

《稽古内容》
13日(土)
・ 印象的な出来事
・鬼ごっこ
・空間を歩く
・確認のための二幕通し(キャサリン代役)

14日(日)
・印象的な出来事
・鬼ごっこ
・空間を歩く
・親分・子分
・ダイアローグ(肯定/否定/キャラクター)
・一幕通し
~おやつの時間~
・輪になって倒す
・二幕通し

《演助メモ》
・間を詰めるのは、自分ひとりでなく、相手とのやり取りの中で
・キャサリンにとって、ノートは自分自身
・まずは今ある感情から使って、演出の狙いに徐々に近づけていく

2008年12月12日金曜日

【演助日記(はらだ)】12/9(火)


ちょっとご無沙汰してしまっていたので、始まる前に世莉さんとプチ会議。
進行状況や現在の気になる点を聞き、これから本番に向けてのペースを決めてみます。

集合がばらばらだったこともあり、アップなしでシーン稽古に。
短く止めながら、問いを立てたり、指示が出たり。
探り合っていきます。

アップしてないことがネックに見える。
身体がこわばっていて、アウトプットがスムーズにいっていない印象。
自分の感情を表出させるにも、相手のものを受け取るにも、きっと素直な身体が必要。時間ない中でも、そこはちゃんと準備がいるのだなと。

稽古終了時に、世莉さんから宿題が。主にキャサリンに向けてだったけど、全員の芯になる問いです。

『自己の存在の証明は、何(誰)によってされるのか』

この問いが、翌日稽古の手ごたえにつながった、のかもしれない。


《本日の稽古内容》
・印象深い出来事
・立ち稽古(二幕一場、一幕三場)
・通し稽古(二幕一場~四場)

《演助メモ》
・“愛情”―数学、家族、恋愛に対して
・細かく反応してゆく
・激した台詞でないところの感情を豊かに
・変化しようと意識しない
・死守せよ、だが軽やかに手放せ

《写真》
このブログへの写真登場回数が少ないと思い、小谷さんを。
でも暗い!上にブレてる!
ただの怪しいお兄さんにしか見えなくてごめんなさい。この日は身につけているものがほぼ紫でした。
またちゃんとかっこいい写真を撮りたいと思います。

2008年12月11日木曜日

呼吸は速め(コロ)

本日は初の平日昼稽古!
平日仕事のこうじさんは夜からの参加でした。
しかしやれるシーンはあるのだ
とのことでアップもそこそこにがっつがつシーン稽古です。
あ、ところで今日はとても天気が良くて気持ちが良かったですね。
散歩中に見かけたイチョウの黄色があまりに鮮やかで
空の青に映える映える!重ねて隣の木の緑の深みのあること…!
と、思わず見とれてしまいました。
さておき。
シーンがしがし。
見えてきましたよー!
もう本当色々!!
台本は読めば読むほど
台詞は声に出せば出すほどに
発見と進展がありますなあ。

思わず



はあ、演劇っておもしれー…



とため息をもらしてしまいました。
休憩中、トイレで。

夜にはこうじさんも合流し、
1幕を通す。



!!



なんか、めっちゃくちゃ手ごたえあった!
やっと繋がってきたなー
ってのを実感できる通しで
すごく嬉しかった!
そしてまたしても
演劇面白いのため息をもらす私。

いつもとはかなり雰囲気の違う役に
苦闘しながらも楽しんでいます。
私は可愛げはちょっとプラスされてきましたが、
まだまだまだまだ
ラブ
が足りないようです(苦笑)
※演出談


えっと…頑張ります!!

2008年12月10日水曜日

さぶいわぁ~っ(>_<)‏


風邪が流行ってて困りますねo(^-^)o
こいけけいこです。
千歳烏山は遠いけどだいぶ慣れてきたのですっ。
写真のお店はほぼ毎回帰りに寄る中華屋さんです。
あ。ほぼ毎回行くのはこいけと黒澤せりさんなんですけどねp(^^)q
コロさんは二回目!
おいしくてボリューム満点で易いのです!
あ!こうじさんと小谷さんとは顔合わせ以来
一度も食べ行ったり飲み行ったりしていなぃ~いっ(>_<)
飲みニケーションもしたいですm(__)m
演出助手の原田優理子さんもぉ!!
うふ。原田さんかわいいのです(>_<)
次は写真載せますねっ。
お稽古場ではいてくれるだけで癒してくれる存在。
プロンプ(プロンプタ?)といって役者が台詞を忘れると
台詞を入れてくれるのですがこれがまた大変なのです。
演出助手がいない時にこいけやったのですが台本見るのと役者見るのと台詞忘れてるのか間なのかいろんなところに注意していないとできなくて(:_;)
原田さん風土さん大尊敬!!
みんなで力を合わせて素敵な作品になるんですねっ(#^.^#)
最後の仕上げはお客様の力ですっm(__)m

2008年12月8日月曜日

乾く(コロ)

師走ですよ
師走。
とても乾燥しています。
なので水をたくさん飲みます。
本当にたくさん。
昼夜稽古の時は3リットルくらい。
だからたくさんトイレに行きたくなるのだけれど、
何しろ今回は4人芝居ですから出ずっぱり
トイレに行くのすら間々ならない
でも乾く乾く
だから飲む飲む
潤す。

本日は1幕1場2場を稽古して
1幕を通す。

気持ちや精神なんて
目に見えるものではないけど
確実に磨り減っているのが分かる。
つらい事も
楽しい事も全部
書いてあることを立体化、
そしてそれ以上に進化。

想像以上に疲れる
疲れるのに楽しくて
もっとやりたくて
乾く乾く
もっとくれもっとやる。

寝なくても元気になれる体だったらいいのに。
稽古のない時間にどれだけやれるか。
問題はそこ。
あーバイトをやる隙が1ミリもない。
まずいなあ。


ま、いっか。

2008年12月7日日曜日

【演助日記(さえき)】12/6(土)

週末一日稽古、土曜日編!

きもちのいい公園に隣接した今日の稽古場。
いつも鬼ごっこ、空間を歩くことから始める稽古は
この気持ちのよい土曜の昼下がり、黄色い落ち葉のカーペットで敷き詰められた
公園を歩くことに置き換えられて、呼吸の確認、身体の確認をすることから始まりました。

単に散歩ぷらぷらもしたいけど、これから始まる一日集中稽古を前にして。
当たり前のように、外で流れているリアルな空気を
胸いっぱい吸い込んで。
身体中をめぐる、血に、秋の酸素を取り込んで。
そこにある東京の、秋の、肌を締め付ける冷たい空気を
Proofの世界に「借りて」きて、再現して、組み込んで。

コロブチカならではの、シカゴにある、
テラスのある庭の風景が、できてきます。

《本日の稽古内容》
・ 公園を歩く(呼吸、身体の確認)
・ その空気を使って、2幕返し

~おやつの時間(+ロバート秘密特訓)~

・ 1幕、2幕通し

《演助メモ》
・ 屋外と屋内の違いをどう感じたか→「(外は」空気が流れている」
・ やりとりに繊細さと大胆さを
・ 何か守っているものが根底にある→肯定・否定された余波で生じる情操不安
・ (試しに)感情的な発火点を低くしてみる
・ 学校を辞めて、3年間、証明に取り組み続けたモチベーションとは?

《写真》
・・・は、撮り損ねたけど、イチョウの葉っぱがふかふか絨毯。
北区の、秋のオアシス。

12月6日の稽古(小谷)

ハルです!
今日の稽古は秋晴れの日溜まりの中で散歩から始まりました。
稽古の近くの公園をのんびりと散歩して
そのままの状態で稽古場に戻り
「プルーフ」に重要な秋の感覚を育みました!
そのつもりです!
自分が出来たと思ったのだからきっとそうなんです!
なんと今日は通しまでしてしまいました!
二時間半余りです!
初の通しです!
出来ました!
出来たと思ったんだからきっとそうなんです!

コロブチカ版「プルーフ」秋の深まりと共に深まってますよ!!

コロ(鈴木浩司)

コロちゃんの紹介をします。

今回初めて共演させてもらいます。

私、ロバートの娘役、キャサリン役、コロちゃん。

コロちゃんは一言で言うと、風かな。

しかもク~ル。

だけど、芝居になると嵐のような、竜巻のような熱い芝居をします。

末恐ろしい。

まあ、このカンパニーはみんな熱いけどね。

あとしっかり者かな。

若いのにたいしたもんだ。

あとよく食べるね。

俺も大食いなので、こんど勝負を挑もうかと思います。

あとはね~、 北斗の拳で言うと、南斗五車星の風のヒューイ…

年末の王子は、嵐が吹き荒れそうだぜ!

2008年12月5日金曜日

【演助日記(はらだ)】12/3(水)


稽古開始前、二幕三場の台詞で遊ぶこいけさん、小谷さん。余裕が伺えます。
が、いざ稽古になると…不思議ですね。

今日は前半を短めにして、二幕をおおまかに。
役者自身の気持ち、役の感情、台詞の出具合が噛み合わず、辛そうな場面が何回か。プロンプを入れてる私まで、引っ張られて焦ります。いけませんね。

でもそこには逆に、台詞さえ完全に入ればまずひとつパーツがはまるだろうという希望が。
立ち稽古最初の山は、そろそろ越せそう。


《本日の稽古内容》
・印象深い出来事
・鬼ごっこ(足でタッチ、足で上半身に)
・空間を歩く(春夏秋冬を感じて)

~おやつの時間~

・輪になって倒す
・立ち稽古(二幕一場~五場)

《演助メモ》
・ひとつひとつ出来ることを増やす
・たくさんある別の正解を探そう
・まだまだ可能性を広げる
・お辞儀しない!

《写真》
新進女性演出家・黒澤世莉。黒髪の美人さんです。うそです。どう見ても立派に男性です。今日すごい体勢で稽古見てました。それを撮りたかった…。
よし、役者チームに対抗して、今度演出チームを紹介しよう。そうしよう。

【演助日記(はらだ)】12/2(火)


今日ももりもり立ち稽古。

本読みと違って、台詞だけのやりとりではないので空間把握が必要になってきます。留学経験のある人たちを中心に(なにせ舞台が"シカゴにある家の裏口に面した庭"なので)、みんなで舞台空間にあるものを決めていく作業を。

まず決めてみる、うまく行かなかったら変えてみる。

これ、世莉さんの現場の基本方針のひとつですね。何かに迷っていると、「ぱっとぱっとー!」と声が飛びます。

空間を決めてみたあとの立ち稽古は、それまでよりも物との距離関係、足元の素材への感覚、気温、そういったものの意識が強まったように感じました。

そしてコロさんスカート特訓が始まる・・・。



《本日の稽古内容》
・印象深い出来事
・鬼ごっこ(スキップ、うしろスキップ)
・空間を歩く(ピッチ変えて喋る)
・ダイアローグ(役として)
・舞台空間を決めてみる

~おやつの時間~

・輪になって倒す
・立ち稽古(二幕一場~三場)

《演助メモ》
・対相手だけではなく、空間を把握して存在する
・見えるもの、音、手触り、風の動き、気温

《写真》
クレア役のこいけさん。持ち味活かしつつ、ニューヨーカーな出来るお姉さんがつくられていっています。イントネーションに苦戦中。

2008年12月3日水曜日

鈴木浩司さん(こいけ)


浩司さんとは三回目の共演になります。
今日のお稽古場でも浩司さん観て笑いました。
おちゃめな人です。
きっとすっごく大人なんだと思います。
あ。大人ですo(^-^)o
今回残念過ぎることに浩司さんとこいけはシーンがありません。
ロバート(浩司さん)パパと
クレア(こいけ)は
どんな関係だったのか台本にない分すごくいろんな事を考えています。
観に来てくれた方に台本にない部分をどれだけ伝えられるか。
みんなで頑張っています。
あら。浩司さんの紹介でした(>_<)
観に来てもらえたら浩司さんがどれだけ真剣で一生懸命で熱い方かわかるかと思いますp(^^)q
あらあら。
自分で紹介しないでお客様に委ねてしまいました。
うまく言葉に出来ないのですm(__)m
感じて知るからいいのです。
是非是非感じにいらしてくださいっ!
素敵なんですよ。

【演助日記(さえき)】11/29(土)、30(日)


前の現場が終わり、やっとコロブチカ合流!
演助その1の佐伯風土です。

去年のおやつの時間堂公演に続き、『Proof』は2度目の演出助手。
個人的にも思い入れが強くて、とっても好きな作品。
わたくし、今までセリさんの演出助手としていつもわきっちょにいてましたが、
今回はなにげに、時間堂『三人姉妹』以来の演助。
初稽古場は緊張どきどき。 数ヶ月ぶりのセリさんの現場 produced by コロ。

とても柔らかい。そして、密。

みんな、自分のために、相手のために、いま何をすればいいのか、
それほど言葉を必要とせずに分かり合える。そんな雰囲気。
物静かで暗い~ってことじゃなく、作品作り、キャラクター作りのために必要なものを、
それぞれ真剣に探し求めることに夢中になってて、空気に無駄がない。

これから1ヶ月、この稽古場の空気がどう変わっていくのか、
劇場で解放された時、どんな素敵なことが起こるか・・・

稽古での成長過程も含め、観てる人をめちゃ楽しみにしてくれる稽古場ですよ。


《本日の稽古内容》
11/29(土)

・鬼ごっこ
・空間を歩く(ピッチ変えて)
・small dance
・ダイアローグ(肯定/否定。癖を取る。+キャラクターで)
~おやつの時間~

・輪になって倒す
・1幕1場→2場→3場→4場

~ごはんの時間(今日は一日稽古)~

・波紋を感じる(突かれたとこから体中に波紋が広がるよ)
・ワンポイント・コンタクト(相手との一箇所の接触点を動かしてく)
・1幕1場→2場

《演助メモ》
・身体の癖に捉われないで会話する
・寝るためのリラックスと、走るためのリラックスを使い分ける

11/30(日)

・鬼ごっこ
・空間を歩く(ピッチ変えて)
・small dance
・ダイアローグ(肯定/否定+兄弟姉妹)
・ダイアローグ(キャラクターとしてのattitude & habitを一日一つ付けてみる)

~おやつの時間~

・輪になって倒す
・1幕1場→2場

~ごはんの時間(今日も一日稽古)~

・突いて相手を動かしていく
・見えない糸で相手に引っ張られる
・1幕3場→4場→2幕1場・1幕1場~4場通し

《演助メモ》

・低いピッチで気温や空気を感じやすい→ピッチと感覚の関係を知る→逆の関係も体感、体現できるようになればステキ
・俳優として余裕がある状態
・無意識の行動を役柄としての癖にしてみる
・数学的な言葉は具体的イメージを持って、客席全部へ届ける
・「ガウス」はシェイクスピア
・恋愛の階段をひとつひとつ駆け登る(1幕3場)
・役者が弱まらなければ対立構造の変遷は戯曲に埋め込まれているから自然と表現される(1幕4場)

《写真》
1.5リットルは多すぎた・・・寒いもんね。

2008年12月1日月曜日

こいけけいこ(小谷)

先日、コロからご紹介預かりました、
小谷が
今日はコイサンマンことこいけけいこさんをご紹介します。
一言で言うなれば、奇跡の人とでも言いましょうか。
180センチ以上の体を独自の身体法?
で操り操られながら素直なリアクションから生まれる芝居は奇想天外です!
あ~言葉で表現できない生(ナマ)な人!
皆さん是非とも観てください!

因みに女性です。

2008年11月30日日曜日

【演助日記(はらだ)】11/27(木)‏


まず稽古の前に、コロさんよりチラシが配られる!
このブログにも画像が載ってますが、コロさんが美しくてはっとしますね!
なんというか、ルミネかパルコのクリスマス、みたいな印象。
字体が好きだなぁ。折り込みチラシの中でもぱっと目を引くはず。
出会える日をお楽しみに。

稽古は全体の流れを掴むための本読みから、
シーンの輪郭をくっきりさせていく立ち稽古に移行。
世莉さんの投げ掛ける問いによって、どんどん密度が濃くなっていくのがわかります。
エキサイティング!

《本日の稽古内容》
・足の指で動く
・ラジコンで鬼ごっこ
・空間を歩く(ピッチ変えて)
・ダイアローグ(兄弟設定で、役として)
~おやつの時間~
・円になって座る
・本読み(二幕五場)
・立ち稽古(一幕一場)

《演助メモ》
・制約(ルール)の中で目的に沿って、自由に
・それぞれのシーンのピークをつかむ
・この後キャサリンとハルはどうなるのか
・身体の癖をつける、自分の癖を引き算してから足す

《写真》
ちょっとちょっと、いい写真撮れちゃいましたよ!
チラシを表紙にしたお手製台本(すごく綺麗につくってある)を手にしたコロさん、
のうしろで靴下を履く世莉さん。

小谷さんという人(コロ)

こんにちはコロです。
一応役者もブログ一周したところで、
今度は役者間で他己紹介をしたいと思います。

そんなわけで私は小谷真一さんを紹介!
ジャジャン!

小谷さんは今回の座組みの中では
少し異色、
というか、
王子小劇場でたくさん演劇をしている他のメンバーに対し、
王子小劇場の舞台に立った事がない上
王子小劇場に来た事がない、
という珍しい方なのです!

そんなちょっと繋がりが遠かった方を連れてきたんだから
私まじナイスジョブじゃね?
と思うことこの上ない今日この頃。
それほどに素敵な役者さん。
今日も自分で言ってたけど、
ゼロか100か、なすっげー面白い役者さんです。

小谷さんは最近は主にTPTを中心に舞台活動をしている人で、
今回コロブチカに参加することになったのは、
私がTPTの芝居を観た時に
めちゃくちゃいい!
って思ったのと、
私がTPTのワークショップを受けた時に
やっぱめちゃくちゃいい!
って思って
絶対この人といつか芝居したいわー
と決意したのがきっかけでして
まさかこんなに早く実現するとは
もう感無量なんです。

小谷さんは受け皿がでかい。
そして大砲持ち。
何を飛ばしても受けてくれるし
ものすごい攻撃力でガンガン攻めてくる。
それが超オモローだし
エキサイティングゥ~なわけです。
ん?



…みなさん!
王子小劇場で小谷真一が見られるなんてなかなかないですよ!
きっと!
見逃す事なかれ!
ってか観にきたら目が離せないこと必須!
覚悟して参れ。


ちゃんちゃん

2008年11月28日金曜日

【演助日記(はらだ)】11/25(火)‏


薄く雨が降る寒い日ですが、稽古場は元気。
ZOKKY組も公演を終え、いよいよまっしぐらに『Proof』に向かいます。

前半は身体をほぐすこと中心にやり、今日は本読みを長めに。
脚本の面白さに引っ張られ、どんどん気持ちが乗っていきます。
シーンが終わったあと、面白い、もっともっとやりたい、といった表情の役者さんたち。

私個人的には二幕四場にやられる。
このシーン、読んでるだけでも心がひりひりするし、今日は観ていてちょっと涙が出そうに。

やー、でもまだまだこの本には埋もれている仕掛けがあるのです。
書かれていること、いないこと。
繋がりを発見したり、違和感に立ち止まったり。
潔く美しく、計算高く、手強い本です。

デヴィッド・オーバーン、『Proof』。

更に訳者である谷さんの選び出した日本語が、流れるようなリズムをつくっている。
この脚本、たくさんの人に読んでほしいなぁ。
もったいないような気持ちになります。

《本日の稽古内容》
・足指組み
・親分マッサージ
・空間を歩く(ピッチ変えて)
・ダイアローグ(兄弟設定で、役として)
~おやつの時間~
・輪になって倒す
・本読み(二幕一場~五場途中まで)

《演助メモ》
・ダイアローグ中も役の身体を意識する
・キャサリンをこう扱っちゃダメ10ヵ条
・なぜロバートとクレアのシーンが無いのか
・場にある空気とちがうものを持って入ると面白い

《写真》

ダイアローグ中のロバート先生とハル。ハル緊張気味?

【演助日記(はらだ)】11/22(土)‏


コロさん、世莉さん、そして私もちょこっと出演しているZOKKYの合間を縫って、今日も稽古。

前回、他人の身体を観察することから始めて、役の身体をつくっていこうという話がありました。

『Proof』の舞台は1990年代、シカゴ。まず前提として、登場人物がアメリカ人であること。
加えて、浩司さんは自分より大分年上の設定、コロさんは普段と違う女の子的な身体と、それぞれに更にハードルがあります。
その人物の歴史、人との距離の取り方、与える印象、そういった台詞に無い部分を身体で表していく。
説得力を強くしていくために、前半のアップに身体的な内容が盛り込まれています。

《本日の稽古内容》
・印象深い出来事
・鬼ごっこ(競歩で、下半身にタッチ、上半身にタッチ)
・空間を歩く(ピッチ変えて)
・スモールダンス、支える力をなくす
・ダイアローグ(距離を変えて)
~おやつの時間~
・輪になって倒す
・本読み(一幕二場~二幕一場)
《演助メモ》
・5W1Hを持って
・その人物の大目的を、シンプルで力強く明確に
・キャサリン、ハル、それぞれの数学への思い入れ、距離感
《写真》
ダイアローグ中、「近付きたい」こいけさんと「離れたい」コロさん。どっちも楽しそう。

2008年11月27日木曜日

【演助日記(はらだ)】11/20(木)‏

こんにちは。今回、演出助手その2として参加する原田優理子です。

稽古場のこまごましたこと、作品づくりのサポート、をしていきます。
細かな仕事は開拓中。役目のうちのひとつとして、役者さんたちの稽古場日記と並行して、ブログに演助日記をアップしていきますのでお楽しみに。
作品が徐々に立ち上がっていく様をお伝えしていけたら、と思います。

さてさて。コロさん、小谷さん、こいけさん、浩司さんという四人の役者さんたち。
とても魅力的です。こいけさん、浩司さんは世莉さん演出作品にはお馴染み。
コロさんと小谷さんは初めてな訳ですけども、お二人とも身体と心がすんなり開けているので、世莉さんのやり方にもすぐに反応していきます。

この調子で12月の公演に向かっていくと、どんなものすごいところに行き着くのだろう、と内部の人間ながらわくわくしている次第です。
はやくはやく、と思ってしまうけれども、焦らずにゆっくりと、しっかりした下地をつくるために時間をかける、11月中はそんな稽古になっていく予定。


《本日の稽古内容》
・印象深い出来事・鬼ごっこ(爪先と踵をつけて)
・ラジコン
・空間を歩く(ピッチ変えて)
・ダイアローグ(相手を観察→再現、役として)

~おやつの時間~

・輪になって倒す
・本読み(一幕一場~二場)

《演助メモ》
・相手の身体を観察する
・台詞の核を大事にしつつ、相手に反応する
・季節、温度、状態

《写真》
ラジコン中の四人。女性陣は遊び心いっぱいに、男性陣はやや慎重に操作をしていた印象。

2008年11月26日水曜日

11月22日の稽古(鈴木浩司)

11月22日、土曜日、晴れ。

今日は、19時から稽古ちゃん。
五回目の稽古ちゃん。
鈴木浩司です。

稽古は、時間堂がいつもやっているエクササイズから始まり、後半立ち稽古。
いや~読めば読むほど、面白い本だな~と思った。
集まってる役者人も興味深い人達。
まだまだ未完成だけど、完成したら凄い事になりそうだ。
デビッドオーバーン(この本の作家)、俺より年下で、
この作品を10年前に書いてるっていうだから恐ろしいやつだ。
俺達の力で、最高の味に料理してやるぜ!!


ウォー!

2008年11月22日土曜日

シカゴにいきたい(こいけけいこ)


本日はこいけけいこが稽古場blog書かせていただきますm(__)m
顔文字使って大丈夫かしら?
こいけけいこと言います。
反対から読んでも同じ名前です。
父親がギャグで付けました。
宜しくお願いしますm(__)m
今日はなぜかおもしろい感情がたくさん出すぎて抑えられず笑ってばかりいました。
すみませんでした。子供みたいでした。自分の反省書いてしまいました。すみません。
お稽古は黒澤せりさん演出ではお決まりの最近印象深かった出来事をひとりづつ言い、その時どうだったか感情を伝える事から始まります。
みんながどんな人かこいけはこれを聞いて知っていきます。
内容というかどんな風に話すのかが人それぞれでおもしろくてo(^-^)o
これ以外にもこの人はどういう人なのかを知る為にいろんな事をしてお互いの距離とかがわかっていきます。
あ。自分の事も知っていきます。(これ苦手)この表現でせりさん合ってます???
稽古場でやっている事はひとつの意味でなく他にもいろんな事を知る訓練しています。
全部書くと長~いことになるので辞めます。また次回っ。
たぶん。
今日コロさんは疲れていてかわいかったp(^^)q

2008年11月17日月曜日

稽古3日目(小谷真一)

稽古3日目無事終了。
みなさんお疲れ様です、今回ハロルド役の小谷真一です。
この3日の稽古をちょっと振り返ってみます。
今回、演出家含め共演者そして王子小劇場すべて初めてで
正にワクワクとドキドキという心境。
演出の世莉さんが豊富な遊びで緊張と個人の壁を解していく。
少しずつだけど確実にみんなが見えて来る。
これ凄く大切なことで稽古の必要性って、
台本を成立させて行くことより相手を感じて行くためだと改めて思い直した。
この五人でしかできない「プルーフ/証明」のいいスタートでした。

2008年11月14日金曜日

演出家ってなにすんの(黒澤世莉)

演出ノート01
「演出家ってなにすんの」

みなさま、はじめまして。コロブチカ「proof」にて演出を担当する黒澤世莉です。
演出家という職業はなんとなくご存じかと思うのですが、具体的に何をやっている人なのか、わかりますか。
俳優さんや舞台美術、衣装などをつくるみんなに比べて、演出家って漠然としてますよね。
そもそも演出ってなんだよと。

演出家のお仕事とは、ひとことで言えば、「決断して、責任をとる」仕事です。
サッカーの監督とか、オーケストラの指揮者を想像してもらうといいんじゃないかしら。
できるだけ客観的に、いまいるひとびとの実力を観察して、おのおのの意見に耳を傾けて、採用したり却下したりして、もっとも良い結果を出すために考え、行動する。という感じです。
今日は「proof」稽古の2日目でした。
今回の企画の出演者は4人で、私はそのうちコロさんと小谷さんとは、はじめてご一緒します。
こいけさんと鈴木さんは、何度も一緒にお仕事している、とても信頼している方たちです。
私はゆっくり現場を立ち上げていく方だと思うのですが、この4人は手加減をあまり知らないようで、どんどん稽古場の密度を上げてゆきます。
面白い瞬間がぽろぽろ生まれています。
この調子でガンガン失敗して、そして公演ではみなさまに、生き残った強度のある表現をお見せします。
初回、2回目は、もっぱらこいけさんの身体の不自由さを笑ってました。
公演までになんとかしないとねー。
月が綺麗でした。


次回の演出ノートは「江戸の敵を長崎でとる」というタイトルで、「proof」という戯曲についてお話しします。
たぶん。

2008年11月13日木曜日

顔合わせ!そして稽古初日!!(コロ)

さあさあさあさあさあっ!!
遂にやってまいりましたよー
稽古初日!!

そしてキャスト演出初めて全員で顔を合わせました。
もーそれだけでわくわくします。

しかも今日はちょこっとだけ稽古もしました。
時間堂黒澤世莉の演出をうけるのは初めてです。
わくわく全開です。

せりさんはなんとゆうか
とにかく1回全てを受け入れる
そんな気がしました。
だから安心して気を開放できるし
その場所に居ることができる。
あぁこれは絶対であって最高の環境だぞと
そう思わずにはいられない本日。

小谷さんは本当に真っ向から
エネルギーを逃がさない
痛くても受けるし、その分返すパワーもでっかくて
傷つけあいみたく最初はなるかもしんない
でもそういう痛みが、いい、のだと
そして私もそれに負けない力で押し返さないと飲まれる
やばいねえ
これはやばい

こうじさんはなにより優しい
触れ方で分かる
今日せりさんが身体は言葉より雄弁だと言ったが
よく分かる
こうじさんは相手の事をよく見る人だ
そしてそれに想像力を働かせては気持ちのいい様に返してくれる
お父さんだよ
おとーさーん!

こいちゃん
あなたはどこまでも自由だね
場をすべて持ってってそんで迷わせる。
私は面白いなーって引きずられてっちゃあいかんね
私も私でしっかり立つぞー
うんうん
こいちゃんが笑って幸せだ。


こんな現場です。
伝わったでしょうか。
そして今日は時間差でしたが
演出助手の原田優理子ちゃんと佐伯風土さんも
きてくれましたよ!
たのもしい二人であることは言葉を交わさずとも分かった!!


これから1ヶ月とちょっと
出し惜しむものは何もない
2008年をおいてけぼります。
光より早く走りぬけて遅いぞーって
やってやる


やってやる

2008年10月30日木曜日

「proof」公演情報


コロブチカ旗揚げ公演 「proof」

【脚本】デイビッド・オーバーン

【翻訳】谷 賢一 (DULL-COLORED POP)

【演出】黒澤 世莉 (時間堂)

【出演】
コロ (柿喰う客)
小谷 真一
こいけ けいこ (リュカ.)
鈴木 浩司


【作品あらすじ】
シカゴのとある寒い冬、天才数学者・ロバートは、彼にとって二度目の世紀の大発見である偉大な「証明」をノートに書き続けていた。それほどの「証明」を、彼は誰にも見せようとしなかったし、誰もそれを見ようともしなかった。なぜなら彼は、気が狂っていたから。
たった一人で彼の身の回りの世話をしていたロバートの次女・キャサリンは、遺稿の整理に訪れた若い数学者・ハルと、ノートの持ち出しを巡って激しく争う。父の書斎をそのままにしておきたいキャサリンと、埋もれているかもしれない新たな業績を発掘したいハル。
やがてキャサリンは、彼女にとって最も重要な一冊のノートを父の書斎から持ち出し、ハルに託す。なぜなら彼女は、……。


【タイムテーブル】
2008年12月25日(木)~29日(月)
25日(木) 19:30 *クリスマス割引
26日(金) 19:30
27日(土) 14:00 / 19:00
28日(日) 14:00 / 19:00
29日(月) 15:00
*受付、当日券販売開始は開演の60分前、開場30分前です。上演時間は2時間を予定しております。

【チケット購入】
前売 ¥2,800- / 当日 ¥3,000-
学生券 ¥2,500- *学生証の提示を願います。要予約
団体券 ¥6,900- *3名でご来場のお客様対象。要予約
クリスマス割引¥2,000- *初日の25日は前売当日共に2,000円!

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* 折り返しの連絡をもって、予約完了とさせていただきます。

【会場】
王子小劇場
東京都北区王子1-14-4 地下1F
03-3911-8259
「王子」駅より徒歩5分。 JR京浜東北線は「北口」、東京メトロ南北線は「4番出口」から。北本通りを直進。「一本堂」という薬屋の少し先、「鑑定倶楽部」というお店の地下です。


【お問い合わせ先】koro_bu_chika@hotmail.co.jp